1. 「真面目さ」という名の頑固さ:無自覚に成長を妨げる心の壁
日本では、ルールを遵守し、人に迷惑をかけない「真面目さ」が美徳とされます。これは社会の基盤として不可欠な価値観ですが、行き過ぎると「自分のやり方だけが正しい」という思考停止に陥り、成長を妨げる「頑固さ」に変わってしまいます。この状態の厄介な点は、本人が「正しいことをしている」と固く信じているため、無自覚であることです。その結果、自分とは異なる意見やアプローチを無意識に否定し、他者からのアドバイスも届かなくなります。目の前に転がっている成長のチャンスに気づけず、自ら負のスパイラルに陥ってしまうのです。
2. 失敗を称賛する文化:スペインの少年が教えてくれた「正しさ」の外の世界
筆者の凝り固まった価値観を揺さぶったのは、スペインのサッカー文化でした。ある試合で10歳の少年が放ったシュートは、ゴールを大きく外れました。日本では「確実なプレーをしろ」と指導されてもおかしくない場面です。しかし、スペインの仲間たちは「¡Qué bueno!(今の良かった!)」と笑顔で彼の挑戦を称えました。彼らにとって大切なのは、結果としての成功ではなく、自分らしく挑戦し、アイデアを表現する姿勢そのものだったのです。「失敗してもいいからやってみよう」という文化は、筆者にとって大きな衝撃であり、自分の知る「正しさ」が唯一の正解ではないと気づかされる強烈な体験となりました。
3. 常識を壊す勇気:これからの時代を生き抜く「真面目さ+柔軟性」という力
もちろん「真面目さ」や規律を捨てる必要はありません。それらは成長の重要な土台です。しかし、これからの時代に求められるのは、その土台の上でどれだけ「柔軟性」を持てるかです。グローバル化やAIの進化により社会が複雑化し、「一つの正解」だけでは生き抜けなくなっています。だからこそ、自分の常識を疑い、あえて手放してみる勇気が不可欠です。異なる価値観に触れたとき、すぐに否定せず「なぜだろう?」と考えてみる。この「真面目さ」と「柔軟性」のバランスこそが、本当の意味での成長を促し、変化の激しい未来を生き抜く力になるのです。
詳しくはnoteの記事で
↓
https://note.com/tsubocoach/n/n7b22b0b6ab1d