『制約』がチームを強くする? 新刊とクラウドファンディングのお知らせ

  • 2025年8月17日
  • 2025年8月17日
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『制約』がチームを強くする? 新刊とクラウドファンディングのお知らせ

チームマネジメントにおいて、「もっと自由にできれば」「リソースが整っていれば」と思ったことはありませんか?
現場にいると、理想的な環境に恵まれることの方が少ないものです。選手が揃わない、設備が古い、移動が過酷、スタッフが足りない…。そんな状況にフラストレーションを感じることも多いのが、リアルな指導の現場です。

でも、そうした「制限」や「制約」は、本当に“悪”なのでしょうか?

今回出版する新刊
『制約こそ最強のチームマネジメントである――なぜ一流のチームは“環境”を武器にできるのか』
では、そうした逆境をどう捉え、どう乗り越えるか、そしてどう活かすかにフォーカスしています。


スペインと日本、二つの現場から学んだ「制約の意味」

私がこのテーマに強く興味を持つようになったのは、スペインのサッカークラブで指導していた時のことです。
現地では、想像以上に「制約を楽しむ」文化が根付いていました。グラウンドが狭くても、それに適したトレーニングを即興で組み立てる。器具が足りなくても、選手たちが自分たちで工夫して補う。むしろ「不便さ」がクリエイティビティの源泉になっていたのです。

一方で、日本のJリーグの現場では、非常に整備された環境の中で、逆に「選択肢が多すぎて動けない」「正解を探しすぎて前に進めない」といった悩みも感じました。
完璧さを求める文化が、ときに思考や行動を止めてしまう。
このギャップは、私にとって非常に示唆的でした。

両方の文化を体験することで、「環境は良し悪しではなく、どう使うか次第だ」という視点が生まれました。制約があるからこそ、創造が生まれ、チームが一枚岩になれることがある。
「足りないもの」に目を向けるより、「今ここにあるもの」でどう戦うか。
その積み重ねが、チームの強さそのものになるのです。


制約が「創造」と「個性」を引き出す

本書では、具体的な現場のエピソードを多数紹介しています。
たとえば、国内の大手スポーツトレーニング事業会社で部下が面白いように成果を上げるようになった話
あるいは、サッカーを始めて間もない中学生チームが爆発的な成長を見せたエピソードなど。

どれも、制約がなければ起こらなかったであろう「進化の瞬間」です。
そして、それはコーチが一方的に与えるのではなく、選手自身が状況を理解し、自らの行動を変えることで生まれていく。

だからこそ、マネジメントにおいて最も大切なのは、「自由を与えること」ではなく、「限られた中で自ら選ばせること」なのかもしれません。
そこに、本当のチームの主体性や、一人ひとりの個性が宿るのです。


なぜ今、この本を出すのか――そして、クラウドファンディングへ

この本を通して伝えたいのは、「制約をチャンスに変える視点」です。
スポーツ指導に限らず、教育、組織づくり、プロジェクトマネジメントなど、あらゆるチームの場面で共通する考え方だと信じています。

「環境が整っていないからできない」のではなく、「その環境だからこそできることがある」と捉え直す視点。
その小さな思考の転換が、個人を変え、チームを変え、ひいては社会を変える力になるのではないでしょうか。

今回の出版にあたり、クラウドファンディングという形を選んだのも、「本の内容そのものを体現したい」と思ったからです。
完成された環境を待つのではなく、必要な資源を、必要な仲間と共に創っていく。
そんなプロセス自体が、この本のメッセージを象徴するものだと思っています。


最後に――応援してくれる皆さんへ

この取り組みは、単なる「出版プロジェクト」ではありません。
現場に根ざした知見を、より多くの人に届け、教育やスポーツ、組織づくりに関わる全ての人に、新しい視点を持ち帰ってもらえるような一冊を目指しています。

ぜひ、クラウドファンディングページもご覧いただき、ご支援・ご協力いただけたら嬉しいです。
皆さんと一緒に、「制約を武器に変える」文化を広げていけたらと思います。

👉 クラウドファンディング詳細はこちら
https://camp-fire.jp/projects/848261/view

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